前編は以下のとおり
ある日会社に有給をとって妻の行動を監視した。
妻がレイプされていることはわかっていたが、もしこの日妻がレイプされなければ仕事中に抱く妄想から少しは解放されるかもしれないと思ったからだ
正直女々しいとおもった、情けなかった。だがそんなことを言っている余裕などなかった。毎日毎日レイプされているというのは俺の妄想にすぎないことを確認して少しでも楽になりたかった
俺は普段どおり7時過ぎに家(マンション)を出て近くの駐車場で時間をつぶした。正直かなり罪悪感があった、
怖かった。
およそ30分後、妻が息子を連れて家をでてきた
マンションの近くで保育園の送迎バスに息子を乗せ自宅に戻っていった
緊張して見守りつつもここまでは何事もない平穏な日常で少しホッとした
8時過ぎに妻がマンションから出てきた。服は外出用に着替えていた
俺は急に不安になり息苦しくなった。距離を置いて妻の後を追った。妻は最寄りの駅から電車に乗り池袋駅で山手線に乗り替えその後新宿駅でおりた
妻が最初にレイプされた場所だ
きっとこの後妻はレイプされる
それを確認してしまったら明日からさらに苦しい日々が待っている
引き返そう、そうすればまた明日から頑張れる、途中で何度もそう思った
だがふんぎりがつかないまま妻の姿を追った
本当に不安で仕方なかった
駅に着いたとき以前と同じようにホームで待ち合わせかと身構えたが妻は南口に向かって歩き出した。もしかしたら買い物かもしれないと淡い期待もした
だが改札を出てすぐ外に立っていた男がいきなり妻の後を追いだした
男は40代くらいでやや太っていた
俺は気が動転した
もう俺の妄想が現実となるのは時間の問題だった
“ヤラれる”と思った
妻が階段を歩いている最中に男は速足で妻に追いつき妻の腕をつかんだ
ものすごいショックだった
男は妻をやや強引に引っ張っていき近くの駐車場に止めてあったワゴン車の後部座席に妻を押し込んだ。レイプの場所はホテルではなかった
俺は気が動転してしまい携帯を取り出して車のナンバーを覚えたがそれは何の意味もない行為だった
ワゴンは妻を乗せてからも走り去る気配はなかった
今ワゴン車の中で妻がレイプされている、確実にレイプされている
そう思うと気が気ではなかったが俺にはどうすることもできなかった。妻がワゴン車に乗せられて1時間くらいたったとき、運転席と助手席から男が降りてきた
すると後部座席からさきほどの男ともう一人の男が降りてきて入れ替わるように車に乗った。みんな中年のオヤジだった
その後、男達は数回席を替わった
俺が仕事中に妄想していたことよりも現実は残酷だった
俺は精神的ショックで立っているのがやっとだった
およそ3時間後、車の中から妻だけが降りてきた
髪は少しみだれ若干疲れているようにも見えたが足取りはしっかりしていた
車は妻を下ろしたあとすぐに去っていった
妻は南口改札のほうへ戻っていったのだが改札付近で今度は別の男に手をつかまれて東口のほうへ引っ張って行かれた。俺はもう妻を追わなかった
俺は池袋のネットカフェですこし気持ちを落ち着かせてからいつもの時間に家に帰った。妻はすでに帰宅していて子供と一緒に遊んでいた。いつもの妻だった。
俺にとってはトラウマになる一日だったが妻にとってこれは日常のことだということがわかった
このときは考える余裕はなかったのだがこの業者に入会している男女比は相当バランスが悪いと思う。女性会員の何十倍も男性会員がいるにちがいない
当たり前といえば当たり前だが
業者側は利益をあげるために可能な限り妻と男を会わせているのだと思う
少なくとも俺が妻を監視した日に妻は5人以上の男に抱かれているわけでレイプの頻度は毎日とかいうレベルではないことがわかった
いったい一日に何人の男にレイプされているのか。妻自身にレイプ願望があるといってもこれほどの頻度なのは業者側から依頼されているからだと思う
妻は優しい性格だから依頼されたら断れないのかもしれない
痣ができるのも妊娠するのも当然だった
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